軌道に乗り始めるまでどう生き延びるか問題

 
低賃金なことは分かった。
でも低賃金であっても心理の仕事がしたい。もしくはするしかない。
人並みに稼いで、自立した生活を送りたい。できればやりたい分野で仕事しながら。
 
じゃあそういう人はどうやって生き延びるか。
今のところの答えは「実家最強」です。
もう少し言うと、
最初の1~2年は実家で生活しながら、比較的良いお給料の就職先(一般的に心理業界では教育・産業分野や、経験者優遇のところが給料が良い)を狙う」です。
これが今のところのベターでありベストかなと思っています。
この業界の特性上、自立した生活を送れるようになるまでには時間がかかるんじゃないかと思います。
(あと、これには親との話し合いが必要なのと、ちょっと後ろめたい気持ちも湧きおこってくるかもしれません。でもなりふり構っていられないのも実情です。)
 
 
なんだそんなことか。
個々に色々な事情があるのはいったん置いておきましょう。ちょっと説明します。
 
前回のブログの、私の家計を参考にしましょう。
<固定費>
家賃 約60000円
電気代 約3000円
ガス代 約3000円
水道代 約2000円
携帯電話 約6000円
SV費用 10000円(5000円×月2回)
食費 約30000円
その他生活雑貨など 約10000円
 
計 約124000円
 
最もお金がかかっているのは、一目瞭然ですが「家賃」です。
ここを抑えることができれば、かなりお金が浮きます。
(余談ですが節約のポイントは払いすぎている固定費の見直しからだそうですよ。)
 
家賃がないだけで、当時の私の家計の場合は1年で72万くらい浮きます(実家にお金を全く入れない想定だと。みなさん少しは入れましょうね)。
遊びに行けますし、貯金もできます。研修にだって行けるし、専門書も買えます。やりたい分野で就職するためにステップアップできるんです。
 
 
遠方から大学院(または大学)に来ている人もいるでしょう。
就職、どうする?できれば同期の多い場所に居たいけど・・・。
 
実家がドがつくほどの田舎だったら、心理の仕事も見つかりにくいかもしれません。
心理職は人口の多い都会に集中しています。ただその分競争率は高いです。
田舎の方が心理士が少なくて、採用されやすい可能性はあります。
 
そして運よく実家の近くで心理の仕事に就けたなら、
自分がやりたいことをするため、経済的に自立するためのステップだという気持ちを持ちつつ、心理の仕事に邁進します。
浮いたお金は貯金ですよ。必ずね。自立するときに必要ですから。
間違っても箱庭とか買わないようにね。
 
わざわざ心理の仕事じゃないとだめなのか?
その間に一般事務とか挟んで、心理の良い求人が出た時点で応募すれば良いんではないの?
 
だめです。
就職面接では「これまでの経験」「ケース数」「心理検査数」とか聞かれます。(履歴書とか職務経歴書にもほとんど書かされます)
あなたが採用者なら、心理と関係ない仕事を間に挟んだ人と、心理に携わる仕事していた人のどっちが欲しいですか?
そうですね、少しでも経験している人です。やる気があるかの指標にもなりますよね。
 
そして、1~2年は、実家で暮らしながら来たるべき日のために貯金します。
もちろん、求人情報は頻繁にチェックです。
ピークの時期はあれど、いつ出るかは分かりません。
 
非常勤の場合、求人が多いのは
・年明け~2月ごろ(4月から働くことを前提として)です。
・あとは、5月とか6月も多いかもしれません。(4月に就職した人が「なんか違う」ってなって辞めるケースも時々あるから。)
 
公務員系は前年度の6月くらいからですかね。
常勤はまちまちで、前年度の秋~冬頃かも。
 
こんな感じで、最初は実家で貯金しつつ専門の仕事をやっていくのが良いかなと思います。
 
ここまでさんざんお金大事と言ってきましたが、
仕事を探すときは「自分のやりたい分野」も大切にしましょうね。
「やりたい分野なのか」「その仕事で生活していけるか」「どのようなキャリアを積めるか」
など自分が仕事をする上で大切にしていることと照らし合わせて、ベストなバランスのところを探っていけるのが一番いいです。
 
みんな、生き延びような!
 
※私は自立心が強かったので、親の世話にならずに生きていきたいと思ってましたが、そうでない人もいると思います。この記事はその考えを否定するものではありません。あくまで自立を目指す場合に生き延びる術について述べたものです。